中学受験をしようと思った時、まずご家庭がすることは塾選びですが、ここでは、どこの塾を選べばよいかということをお話しするのではありません。塾を選び終えたその後のお話をいたします。
塾は入った後が大切
どこの塾にするかということは大切なのですが、私たちを苦しめる問題は日々の塾で起こって来ます。強者揃いのサピックスに通っていれば努力に対して成績がついて来ないという思いに苛まれますし、指導が厳しい傾向にある早稲田アカデミーに通えば精神的に追い込まれることもあるかもしれません。
塾の得意と不得意
では、私たちは塾からどのようなメリットを享受したいと思えばよいのでしょうか。また、逆にどのようなデメリットを避けなければならないのでしょうか。
私たちの目的が志望校への合格である以上、そのために必要な知識の獲得を効率的にさせてくれることがメリットだということは明らかです。しかし、そこそこの費用でそれを実現出来ることが前提です。これら費用対効果の相克を調整するために、多くの塾では「集団授業」の形式を採っています。
費用を抑えるメリットから「集団授業」となりますが、同時に「個別対応」出来ないというデメリットと裏腹であることは明らかです。
分岐点
問題はこれらの損益分岐点はどこか?ということになります。つまり、集団で費用を抑え効率的に知識を獲得できるというメリットを、個別に抱える課題を解決できないデメリットが超えてしまう時、そんな時はあるのか?また、あるとしたらいつなのか?
結論を申し上げれば、塾に通っている「デメリット」がメリットを超える時、それは理屈としてあるいは構造的に存在します。それが○月以降です。
○月以降は「塾のはたらき」がどうしても限定されてしまうのです。その理由は考えてみれば簡単ですし、誰もが納得出来るものです。
私たちはこの損益分岐点に至る前に、その準備をしなければなりません。
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