本の紹介4

四冊目の本の紹介です。この本は中学入試で複数校で出題された作品です。「泣かせ屋」の異名を持つ作者のその名に恥じないものと思いました。ファンタジーに分類されるかもしれませんが、描いているものは、血の通ったというか、人のぬくもりというか、親子のあるべき姿でしょうか。

《鉄道員》 浅田次郎 著

北海道の廃線間近の小さい駅で一人駅長を務める乙松は、鉄道員として生きてきました。鉄道員として生きようとすれば、自分の人生と折り合いがつかなくなることもあるでしょう。時には取り返しがつかないようなことも。この小説のラストで乙松は鉄道員としてその生涯をとじるのですが、彼の命が尽きたのはどの時点だったのか?

この謎を考えてみるのも、本書を楽しむ一助になると思います。

映画

この作品は映画化もされています。私は映画は観てはいませんが、今は亡き名優の高倉健さんが主人公の乙松を演じています。本の中の乙松やその世界観が固定されてしまうようでなかなか観る勇気がありません。どなたか教えていただけたら有難いですね。

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