三冊目の本の紹介です。この本は塾でも学習する文法を内容としています。でも、本当に面白いのは著者の文法解釈よりもそれを受け入れられない学会と日本人の体質かもしれません。
《象は鼻が長い》 三上章 著
文法は中学受験でどの学校でも必ず出題される分野ではありませんが、一部の学校では出題されています。ですから、どの塾のテキストにも文法の項があり、「主語・述語」が解説されます。
その項の中でもとりわけ難解なのが「複文」といわれるものです。そこで必ず出てくる例文がこの『象は鼻が長い』です。さて、この例文ですが主語は何でしょう?
「象は」でしょうか、それとも「鼻が」でしょうか?
本書ではこの疑問にまさに異次元の解答を用意しています。あっと驚く解答は皆さんがこの本をお読みになって確かめてほしいと思います。
本の背景
冒頭でもお話しましたが、この本はその内容だけでなく、それを取り巻く日本社会や学会の体質も含めるとより興味深いものとなります。
保守的な土壌に革新的なアイデアが提示されたときに人々はどう反応するか。塾のテキストにおいてもどちらかといえば保守的な立場での解説がなされていると思いますが、これは一般的な反応の最たるものだと思います。
私が色々と解説するよりもわかりやすくひも解いてくださっている動画がありますので、下記を是非ご覧ください。きっと楽しめると思います。
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