教育費はどれくらい？

都道府県別教育費用

学習塾にかけている年間の費用はどれくらいでしょうか。 経済産業省の資料に都道府県別に以下のように順位付けされています。ここでは上位５位を掲げてみましたが、圧倒的に東京都その周辺の県で占められています。

実は、全国平均以上に塾に費用をかけている都道府県は上位９位までです。６位奈良県、７位兵庫県、８位大阪府、９位福岡県です。大阪府が８位は意外かもしれませんが、受験者数は全国２位です。ただ、塾数も全国２位と多く競争原理が働き費用が抑えられていると思います。この傾向は名古屋という都会を擁する愛知県が１８位だという理由でもありそうです。

いずれにしても、受験への意識と投資額は、全国で見ればかなり偏っているという結論になりそうです。

小学生の学費は？

全体の教育費に次いで、小学生の場合、学習塾にかけている年間の費用はどれくらいでしょうか。ここではいわゆる集団塾の費用を、やはり上位５県で見てみます。

全国平均以上に塾に費用をかけている都道府県は上位７位までです。それ以降の順位を見ると、６位福岡県、７位青森県、８位京都県、９位大阪府、１０位奈良県となっています。これは地域ごとに個別の学習形態が好まれているかどうかの差もあるかもしれません。

以上、小学生の教育費用を見てきました。凡そ中学受験費用といっても差し支えないと思いますが、やはり都市部の教育熱は費用の面からも高いことがわかります。

特に東京（と隣接する埼玉・神奈川等）はどの切り口からみても、惜しみない投資が行われる地域と言えます。

大学受験のための学費

中学受験で進学校を選択する場合は、大学受験を考えなければならないと思います。その場合、学習塾にかけている年間の費用はどれくらいでしょうか。以下の集団塾と個別塾の費用をやはり上位５県で参考までに見てみます。

全国平均以上に塾に費用をかけている都道府県は上位１１位までです。

大学初年度納入金

ちなみに、大学の初年度納入金は、国立大学で81万7800円、私立大学文系で116万5300円、私立大学理系で154万900円、私立大学歯科で428万9200円、私立大学医系で504万3200円です。

資料：文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」