外国との学校生活比較~アジア編~

中学受験

中国・韓国・日本の小学校の勉強量比較

  • これらの国はどこも激しい受験競争が存在する国です。もちろん単純に比較することはできませんが、主に都市の公立学校に焦点を合わせています。どの国も小学校・中学校・高校は6・3・3年制と同じです。

韓国の小学校

学年週時間数放課後
22h放課後学校
22h放課後学校
26h放課後学校
26h放課後学校
29h放課後学校
29h放課後学校
高学年の時間割は、40分授業で6限まであります。放課後学校は学校で行われる有料授業です。これ以外にも塾などに通うことが普通です。英語の授業数は日本と大差ありません。

中国の小学校

学年週時間数放課後
23h塾・習い事
23h塾・習い事
23h塾・習い事
23h塾・習い事
23h塾・習い事
23h塾・習い事
時間割は、40分授業が7限まで一年生からあります。高学年は英語の授業が週12コマ毎日あります。目の体操という時間も設けられます。

日本の小学校

学年週時間数放課後
23h習い事
24h習い事
26h塾・習い事
27h塾・習い事
27h塾・習い事
27h塾・習い事
時間割は、45分授業が高学年は6限まで。首都圏の高学年は習い事をやめ進学塾にしぼる傾向があるでしょう。

  • 授業時間などは大差なさそうですが、放課後の使い方によっては学習量はまったく異なって来そうです。放課後の時間をどう使うかはそれぞれの国の受験事情に因ってきます。

各国の受験事情

  • 浪人を含めた大学の進学率は2019年でみると、韓国が世界6位で95.86%、日本が世界46位で63.58%、中国が世界60位で53.76%となっています。韓国は人口が日本の2/3しかないことからも大学進学率が非常に高いことがわかります。
  • 大学進学率が高いことは、その国の人々が学ぶことが好きということとは違います。もちろん、よい就職先を得るという目的があるから、よい大学に進学をするのです。これは三か国とも同じといえます。日本では旧帝国大学といった言い方がありますが、韓国ではSKY、中国では国家重点大学が目標とされます。
  • 中国は人口も多く国家重点大学(985工程)の合格率は0.3%と聞いたことがあります。また、韓国も人口こそ少ないものの進学率の高さから受験競争のし烈さはかなりのものです。日本の受験競争も勝ち抜くことが難しいと思いますが、たとえば中国は既に存在する貧富の差を覆して出世するには「学力」しかないため、小学校の入学前から習い事や塾に通いだします。
  • 中学・高校と日本では部活動がありますが、中国や韓国ではそうしたものはありません。学生生活のすべてを試験勉強に費やします。放課後は中学や高校あるいは塾で深夜までの勉強を続けますが、中国ではこの間恋愛は禁止だそうです。また、韓国では大学受験の際に飛行機の発着制限などもあるくらいで、その競争の激しさが推測されます。

結論

こうした事情を加味すると、放課後の勉強量は日本以外の国の方が多いのかもしれません。

しかし、一方で、あまりにも受験勉強に偏重しすぎることは、子どもの心身の成長からみると不自然にも思えますよね。

※データ等に誤りがある場合は、ご指摘頂けると幸いです。

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