中国・韓国・日本の小学校の勉強量比較
- これらの国はどこも激しい受験競争が存在する国です。もちろん単純に比較することはできませんが、主に都市の公立学校に焦点を合わせています。どの国も小学校・中学校・高校は6・3・3年制と同じです。
韓国の小学校
学年 | 週時間数 | 放課後 |
1 | 22h | 放課後学校 |
2 | 22h | 放課後学校 |
3 | 26h | 放課後学校 |
4 | 26h | 放課後学校 |
5 | 29h | 放課後学校 |
6 | 29h | 放課後学校 |
中国の小学校
学年 | 週時間数 | 放課後 |
1 | 23h | 塾・習い事 |
2 | 23h | 塾・習い事 |
3 | 23h | 塾・習い事 |
4 | 23h | 塾・習い事 |
5 | 23h | 塾・習い事 |
6 | 23h | 塾・習い事 |
日本の小学校
学年 | 週時間数 | 放課後 |
1 | 23h | 習い事 |
2 | 24h | 習い事 |
3 | 26h | 塾・習い事 |
4 | 27h | 塾・習い事 |
5 | 27h | 塾・習い事 |
6 | 27h | 塾・習い事 |
- 授業時間などは大差なさそうですが、放課後の使い方によっては学習量はまったく異なって来そうです。放課後の時間をどう使うかはそれぞれの国の受験事情に因ってきます。
各国の受験事情
- 浪人を含めた大学の進学率は2019年でみると、韓国が世界6位で95.86%、日本が世界46位で63.58%、中国が世界60位で53.76%となっています。韓国は人口が日本の2/3しかないことからも大学進学率が非常に高いことがわかります。
- 大学進学率が高いことは、その国の人々が学ぶことが好きということとは違います。もちろん、よい就職先を得るという目的があるから、よい大学に進学をするのです。これは三か国とも同じといえます。日本では旧帝国大学といった言い方がありますが、韓国ではSKY、中国では国家重点大学が目標とされます。
- 中国は人口も多く国家重点大学(985工程)の合格率は0.3%と聞いたことがあります。また、韓国も人口こそ少ないものの進学率の高さから受験競争のし烈さはかなりのものです。日本の受験競争も勝ち抜くことが難しいと思いますが、たとえば中国は既に存在する貧富の差を覆して出世するには「学力」しかないため、小学校の入学前から習い事や塾に通いだします。
- 中学・高校と日本では部活動がありますが、中国や韓国ではそうしたものはありません。学生生活のすべてを試験勉強に費やします。放課後は中学や高校あるいは塾で深夜までの勉強を続けますが、中国ではこの間恋愛は禁止だそうです。また、韓国では大学受験の際に飛行機の発着制限などもあるくらいで、その競争の激しさが推測されます。
結論
こうした事情を加味すると、放課後の勉強量は日本以外の国の方が多いのかもしれません。
しかし、一方で、あまりにも受験勉強に偏重しすぎることは、子どもの心身の成長からみると不自然にも思えますよね。
※データ等に誤りがある場合は、ご指摘頂けると幸いです。
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